設計監理

工事中に施工業者が図面通りの仕事をしているか、手抜き工事はないか等、
工事監理を行うこと。敷地・建物の情報収集、基本プラン検討、詳細な検討および
設計図作成、施工業者見積の調整、施工業者との打ち合わせ、各工程の確認、
完成引渡しの立会い(必要な場合は関係官庁への申請業務)の一連の業務となる。
基本的に施主の弁護士的な立場である設計事務所が工事監理を行い、違反建築や手抜き
工事を防止する。設計と施工が同じ業者の場合、施主が自身で行う必要がある

■ 建築家に設計を依頼そして建築家に監理を依頼

建築家に設計を依頼するってどういうことなのでしょう?
通常家を買う、となるとマンションや建売を思い浮かべる方が多いと思います。
もうちょっと頑張って、家をつくろう、となったときも、まずは住宅展示場へ・・・。

ハウスメーカーや工務店に設計も頼めば、設計料が安くて得だ!と考えるのが普通かもしれません。
それでは、建築家に設計を依頼する場合は、いったい何に、安くない設計料を費やすのでしょうか?
ある敷地に建てられる家のプランは、数限りなくあります。
それと同じように、ある家族のための家のプランも、数限りなくあるはずです。

それらの中から、その敷地でもっとも魅力を発揮するプラン、その家族の生活がもっともイキイキしてくるようなプランを、住まい手に寄り添って、じっくり時間をかけて煮詰めるように作り上げていくのが建築家の仕事だと思っています。

設計や施工にかける時間やコストを合理化することにはもちろんメリットもあります。
でもそうやって完成した家に、この先何十年も住むことを考えると、もっともっとこだわって「自分たちの家」を追求したほうがいいのにな・・・と思ってしまいます。

追求するのはなかなか大変な作業ですが、実際頭をひねって作業をするのは私たちですから、建て主さんには、思い切り家づくりの過程を楽しんでもらいたい!と思っています。
(実際みなさん楽しんでいる・・・と思います。)

■ 設計・監理業務の流れ

お問い合わせ
まずは電話・メール等で御連絡を頂き、一度事務所へ来ていただいています。建て主さんのお考えや状況を伺ったり、またしまだ設計室の仕事の取り組み方等を御説明させていただきます。
初回はもちろん費用は発生しません。
事務所兼自宅を見学に来るといった、気軽な気持ちで来てください。

基本プラン作成
もし設計室に依頼してもいいかも・・・と思われたら、設計依頼を検討いただくためのプレゼンテーションを作成いたします。(約1か月お時間をいただきます。)プレゼンテーションが気に入って、その後、契約となった場合は、特に費用は発生しません。
契約に至らなかった場合にはプレゼンテーション作成費5万円を申し受けます。

設計作業
3〜4週間程度に一度、図面や模型、材料のサンプルなどを見ながら打ち合わせを行います。造り付けの家具や建具、そして設備計画や庭の植栽計画まで、つくるものすべてを図面化するため打ち合わせにも時間がかかりますが、みなさん自分のすまいがかたちになっていく過程を、とても楽しまれています。

施工業者の選定と工事費確定
建て主さんと一つ一つ確認した図面をもとに施工業者に工事費の見積もりを依頼します。たいていの場合初回の見積もりは、予算をオーバーして出てきます。
最初から予算に近づけるように図面をつくることもできるのですが、金額をにらみながらシェイプアップしていく作業は、自分たちにとって本当に何が大切なのかを見つけていく大切な作業だと思っています。ここでは一緒に苦しみましょう!
この時期に並行して建築確認申請の手続きもすすめます。

家を建てる
いよいよ家を建て始めます。
ここからは監理業務ですが、1週間に1度現場に行き、現場監督や職人さんと確認を行います。
建て主さんには毎回メールとフォトビジョンで、状況を報告します。
もし工事内容に変更の必要がある場合は、建て主さんに確認をとります。
知らないうちに工事費が追加になっていた・・・ということは絶対にありません。
建て主さんもどんどん現場に見学に来てください!

完成・引き渡し
家が完成したらお引渡しです。新しいお家は、はじめはなんだかそわそわしますが、半年、一年と経つうちにしっくりとしてきて、ふとした時に「ああ、いいなあ・・・。」と感じてもらえると思います。竣工1年後には定期検査を行います。
その他の時でも、何かありましたら気軽に相談下さい。施工業者と一緒に対応いたします。